2024.03.212023年度 JICA課題別研修 「島嶼国における再生可能エネルギー導入及びディーゼル発電設備の最適運用」 7ヵ国から8名の電力関係研修員が来沖しました。
独立行政法人国際協力機構(以下JICA) 沖縄センターから受託した研修事業「島嶼国における再生可能エネルギー導入及びディーゼル発電設備の最適運用」で、7ヵ国から8名の電力系技術者が来沖し2024年1月末から2月中旬の約3週間に亘って実施しました。また、JICAが琉球大学へ派遣しているタンザニアなどからの留学生も一部の講義や視察に同行しました。
本研修は、島嶼国において再生可能エネルギー発電とディーゼル発電等を一体的に運用しつつ、電力系統の安定性と信頼性を維持する際の課題と解決策の習得を目的としています。沖縄県で培った技術を紹介し、導入事例を実際に見学することで、各研修員が本研修を通じて学んだ経験と知見を基に、自国における課題を整理し、アクションプランを策定することを目指した研修となっております。なお、昨年度はコロナ禍ということもあり、オンラインで研修を実施しましたが、今回はコロナ禍前と同様に対面での研修が実現しました。
研修では、マイクログリッドの基礎や再生可能エネルギー普及率向上に伴う技術的な課題への取り組み等の講義を行いました。また、再生可能エネルギー導入に係るシミュレーションソフトを活用した検討実習に加え、知識を深めるために沖縄本島や離島での太陽光発電や風力発電などの設備、離島型マイクログリッド実証事業関連設備、海洋温度差発電実証試験設備、ディーゼル発電所、バイオマス燃料製造(木質系)工場などを見学しました。
各研修員は積極的に質問し、研修員同士で意見交換を行い、講義に熱心に取り組んでいました。研修終了時には各研修員からも高く評価して頂きました。
次年度も同様の研修を実施する予定であり、さらなる充実した研修運営に努めていく予定です。
※参加7ヵ国の内訳:カーボベルデ、モルディブ、パラオ、フィリピン、タンザニア、ソロモン諸島、バヌアツ